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江戸時代から伝わる素朴な里神楽 Oohano Kanmai

各舞解説EXPLANATION

 大波野神舞には16の演目があります。詳しい説明は、さらにクリックしてご覧いただけます。

演目名  解説
湯立
(ゆだて)
 神事の神降しに続いて、祓い清めの舞として最初に奉納する。
田植えの所作は大波野神舞独特。
勧請
(かんじょう)
 祓い清められた舞場に神々をお迎えする喜びを表現した舞。
二刀
(にとう)
 五龍王兄弟の末弟竜王が、黙々と武術の錬磨に励む様子を表現した舞で、二本の太刀を手に持って舞う。
   三神
(さんじん)
 基本舞の一つであり、神々が国を治められるその熱意とご苦労を称賛する勇壮な舞。
   三弓
(さゆみ)
 三人の弓の舞の半ばに、五郎、六郎が登場し、所務分けの様子を読み立てる。
 6  三宝荒神
(さんぽうこうじん)
 仏、法、僧の三宝を守護する荒神の舞。
大波野神舞では代表的な子供舞。
 7  三鬼神
(さんきじん)
 三人の大明神が逃げようとする鬼神たちを説得して、国造りに協力させようとする様子を表現している。
 8  四天王
(してんのう)
 八調子から太刀の舞まで、大波野神舞の基本がふんだんに織り込まれた四人舞の中に、モドキ、夫婦奴、薙刀までが登場する何でもあり、の楽しい舞。
 9  葉鬼神
(しばきじん)
 八組の鬼神と神主との問答を中心とした舞で、柴すなわち榊のいわれを説く。
 10  恵比須
(えびす)
 別名「鯛釣り」とも言い、大国主命の御子、事代主命が人々に、漁の方法や商いの道を教え給う様子を表現した舞。
11   日本紀
(にほんぎ)
 別名「国すくい」とも言われる。イザナギの命が混沌の中から、島国、日本を創造されたという神事を舞にしたもの。
 12  七五三
(しちごさん
 別名「注連口(しめくち)の舞」と言われ、八調子、託宣、袖返り等大波野神舞の基本の全てが収められた優雅な舞。
 13  六神
(ろくじん)
 神迎え神事の一部分で、神楽囃子の域を超すような急調子の奏楽に合わせて、六人の舞人が一体となって跳ねまわる。
 14  大将軍
(たいしょうぐん)
 弓の名手「大将軍」が「四弓」のいわれを説き、悪魔を射倒す。
15   八関
(はっせき)
 葉鬼神(しばきじん)  関松に至る花道に沿って鬼の小屋を八軒建てておき、
綱下りの前に舞う鬼の舞。
 松の舞(まつのまい)  綱下りに先立ち、関松を清める舞。
 綱下り(つなくだり)  関松の頂上を天上界に見立て、日天、月天をいただき、天上界を追われ地上へ向かう須佐之男命の故事を表す。
 16  磐戸
(いわと)
 天児屋命、天太玉命、天宇津女命、手力雄命と、それぞれ特徴のある舞を舞われて岩戸を開き、天照大御神を岩戸より連れ出されたという、いわゆる「天の岩戸」の神事を表現した舞。

舞のスピードについて

大波野神舞の舞の所作の速さは、他と比較してかなり速いのが特徴である。「四天王」の舞など、終わった後大人の舞い手でさえ、肩で息をして汗びっしょりになる程だ。また、舞の時間も短いものがあり、「六神」など数分であっという間に終わってしまう。だから全ての演目を通して行っても、5時間で終えられる。大波野神舞には夜神楽は無く、たいてい日中に行われる。半日あれば済んでしまう。昔は時間の流れも緩やかで、人々もお弁当を食べながらゆっくり楽しんでいたと思われるが、現代になるにつれてますます速くなってしまった。

大波野神舞保存会

〒742-1501
山口県熊毛郡田布施町大波野

TEL 0820-52-3855
FAX 0820-25-3988

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