装束について

(1)衣装
 袴は明青色のものから、一時的に緑色を使用した時期もあったが、協議をして元の明青色に戻した。上体は白衣を着るが、舞によってその上に特別の衣装(狩衣、羽織)をつける。また、薙刀や二刀、大将軍、鬼、恵比須は「たくり」と呼ぶ反物で、たすきを掛ける。
 通常、頭には黒く堅い風折り烏帽子を顎ひもでつける。ただし、鬼はシャゴと呼ぶ馬の毛で作った髪をつける。また、薙刀や二刀、大将軍の舞では、木綿の前鉢巻を頭につける。 
        
(2)持ち物
1.手草(てぐさ)
 手に持つものを手草という。左手には舞により扇子や小幣(こべい)、刀と持ち替えるが、ほとんどの舞では右手に鈴を持つ。小幣を手に持たない舞の場合には腰に差して、どの舞でも幣を身に付ける。
2.太刀
 湯立や大将軍の舞では手に持って舞い、鬼は腰にさして舞う。全ての舞を通じて同じ長さのものを用いる。
3.薙刀(なぎなた)
 長さに2種類あり、短いものは四天王の舞で四方切りにのみ用いる。長い方を特に本柄(ほんづか)と呼び、八関では8本の本柄を使用する。
4.弓
 三弓(さゆみ)では多少小振りの弓を、大将軍では大型の弓を用いる。いずれも先端に幣を取り付け、握りのあたりに白の和紙を巻く。
5.面
 鬼面(八色)赤、青、黒、茶、緑、黄、白、桃と8色あり、全てツノが無い。赤鬼面は手力男命(たぢからおのみこと)の面としても用いる。
 
 
 翁面   日本紀には白、恵比須では黒面を用いる。
           
                                   
 姫面 (磐戸)、また女面(天鈿女)として用いる。 
 
  大己貴命(おおなむちのみこと)面   
       四天王の大名持神(おおなもちのみこと)は茶面、三弓の六郎は黒面。ともに大己貴命(大国主命)の面。
  
                                   

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