神殿(かんどん)の設営と飾り物 

(イ)神殿

 三間、三間半の舞い場に筵(むしろ)を敷き詰め、周囲に真竹を組んだ柵を巡らせる。四隅の竹柱とそれぞれの中柱とで計八本、全て竹の柱を建てる。
お互いの柱は胸の高さで渡した柵で固定される。舞い場と楽屋とは筵一枚の幅の道で結ばれ、花道と呼ぶ。
八関の舞では、さらに関松まで続く花道を設け、片側に鬼の小屋を八か所設置する。

 
 

(ロ)大旗

 四隅の柱となる竹には、笹の茂った小竹を縛り付け、二間程の高さに半紙四枚分の大旗を掲げる。また東西の中柱となる竹は枝を残さず、半紙五枚分の大旗のみを掲げる。
  (東) 科戸辺之神(しなとべのかみ)  (木徳の神)
  (南) 波通安之神(はずやすのかみ) (火徳の神)
  (西) 金具土之神(かぐつちのかみ)  (金徳の神)
  (北) 水波及賣神(みわのめのかみ) (水徳の神)
  (東中) 天照皇大神(あまてらすおおみかみ)
  (西中) 月読之大神(つくよみのおおかみ)

(ハ)小旗

 神殿の周りに注連縄を四段張り巡らせ、赤、青、黄、紫色の色紙で作った小旗を下げる。小旗には神名帳に記録された百六十社余りの神社名から記入する。40㎝間隔に下げるので、二百余りの旗を用意する。
 

 
 

(二)切り飾り

 半紙大の白和紙に鳥居を切り紙細工して竹ひごに張りつけ、それぞれの注連縄の中央に巻き込んで固定する。

                   

(ホ)天蓋(てんがい)

 40㎝角の木枠の四側面に和紙を切り抜いた社を張り、下枠に無数の色紙の幣を張り付ける。これを二個用意し、神殿の棟にあたる竹から吊り下げる。吊るしたロープの端は中柱にくくりつけ、高さを調整できるようにしておく。
 三宝荒神の舞では、激しく上下させて舞を鼓舞、賞賛する。
 

 
 

(へ)関松の飾りもの

 松の木の頂上付近には半紙五枚分の大旗二枚を掲げる。
   山津見之命、大津見之命
 また日天、月天と呼ばれる和紙製の太鼓を下げる。
   (赤、東) 大日女神、 (白、西) 月読神
 この太鼓には裏側に切り口を入れ、ロウソクを立てておく。

 


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